松尾先生

陽ざしも少しずつ春めいてきました。いかがお過ごしでしょうか。ご無沙汰ばかりしておりますが、今年は小生の大きな節目の年なので、 一方的ですが以下に近未来の予定をお知らせします。

昨年中に65歳を迎え、31年つとめた上智大学は今年の3月で退職となります(後任は新進気鋭の歴史学者・小塩和人教授、現日本女子大)。 おかげで健康に異常なく、わずかばかりの年金も入るので、本などの執筆を続けながら、イタリア・トスカーナ地方や南米アンデス高地、 逗子の海岸などですごそうと思っておりました。

しかし現実はいつも夢想と異なった顔をしています。大学本部の意向もあって、歴史学科で「現代アメリカ史」を1クラス教えながら、 「上智大学設立100年記念誌」編集のお手伝いをすることになりました。これは英語ではThe University Historian と言って、名誉あるポジション だそうですが、日本では「風呂敷包みをさげた嘱託の老教授」という感じ。でも日露戦争後の軍国主義が燃えるさなかに生を受け、 いじめられながら第二次世界大戦をくぐり抜け、戦後の表層的な国際化ブームの中で踊らされて成長した「バテレン大学」、と言う物語は、 なんだか自分の歴史と重なっているようで哀れをさそい、いっちょうやってみようかという気分になっております。

週に3日ほど・・・と言うことで、4月からは原則として火・水・木に大学に出ようと思います(中央図書館9階のL−922号室の片隅に 机など据えつけてもらって)。また現役を退くにあたり、「偉そうで、忙しいふりをした大学教授」と言う役割についてもうんざり。 袖ふれあった知り合いこそ大事にしなくては、と考えるようになりました。たまには四谷でスローなティータイムなどいかがですか。

2007年2月末日

トスカーナがはるかにかすんでしまった

松尾弌之

4月から:上智大学名誉教授・同文学部非常勤講師・逗子クラシック音楽鑑賞会(副会長)、鎌倉ペンクラブ会員

メール:kazzmatsuo@gmail.com

住所: 〒249−0005 神奈川県逗子市桜山 1−14−18

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