SELDAA 上智大学英語学科同窓会
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SELDAAセミナー

これまでの開催講座

2000年度開催講座 (旧女性セミナー)

2001年
3月14日(水)
岩橋 悟志氏
一期一会 −字幕翻訳のお話−

字幕翻訳の手順から、その作業の特徴や字数制限などの規則、プロならではのテクニックなどを、「ファイトクラブ」や「ハート オブウーマン」などのヒット作品や実際に岩橋さんが手がけられた作品を見ながら、説明していただきました。例えば、Thank you や You're welcome などの簡単な英語表現に対しても、その話し手のキャラクターや、その場の雰囲気や物語の流れなどを 考慮すると、さまざまな日本語訳になり、その意味では、英語力20%に対して、日本語力80%が必要と言われるほど、日本語の引き出しを たくさん持っていることが、字幕翻訳には重要とのことでした。
今までのSELDAAセミナーの講師の中では、一番お若い岩橋さん、講演なさるのは初めてなので、と謙遜されていましたが、こんなに 質問が出た講義も珍しいとコメントが出たほど、字幕翻訳の舞台裏のお話に引き込まれたひとときでした。

2001年
2月28日(水)
村井 吉敬氏(上智大学外国語学部アジア文化研究室教授)
インドネシアの海辺を歩いて

前回の村井先生のエビの話が面白かったので、今回も参加しました。カツオのタタキがインドネシアの工場で作られていると聞いて びっくり。便利さばかりを追求せずに身近なところから環境問題を考えていかなければいけないと考えさせられました。

他の大学のシンポジウムでいかにも楽しそうにインドネシアと日本の交易のお話をうかがった頃を懐かしく思います。今回の、 開発の波から現地の人々の暮らしを守ろうというエコ・トゥーリズムのお話、うまくいくと良いなと思います。

2001年
1月24日(水)
Fr. Donal Doyle(上智大学外国語学部英語学科教授)
Irish Folklore

Masculine ProtestとThe Story of the Widow's Sonというショートストーリーを、Fr. Doyleが臨場感たっぷりに朗読して くださいました。特に、後者のストーリーは、2つの結末が用意されていて、一人息子を女手一つで大変な苦労をして育てている 貧しい未亡人の話。生活の糧である大切なめんどりを避けようとして、息子の自転車が急な坂道で突っ込んでしまい、 大事な一人息子が死んでしまうという結末と、息子は無事だがめんどりを殺してしまい、それを未亡人にきつく責められたことで、 結局は学力優秀だった息子が家を出て、漁師となってめんどりの代償としてお金を母に送り続けるという、どちらにしても大切な一人 息子を失ってしまうというもの。
自己犠牲も度が過ぎては周囲の人を不幸にするということ、人生の目的と手段を誤ってはいけないということなど、深く考えさせられる 内容でした。
厳冬の中、12名と少ない出席者ではありましたが、Fr. Doyleより、アイルランドに戻られた折に撮られた、道を行く一頭のロバの モノクロ写真をカードにした素敵なプレゼントまで頂き、楽しく有意義な90分でした。

2000年
12月13日(水)
吉田 研作氏(上智大学外国語学部英語学科教授、一般外国語教育センター長)
これからの日本の英語教育 (Japan's English Education in the 21st century)

Average TOEFL scores among the Japanese are low in comparison with South Koreans, Chinese, and Taiwanese. But the gap of points with other Asians narrowed when the test takers are highly motivated. Professor Yoshida suggested that the lack of moral courage among the Japanese youth may be partially due to poor communication skills. Citing specific examples, he also talked about changes in English education and college entrance procedures. He stressed the importance of communicative motivation in language learning. The realms of language and communication evolve gradually from within oneself to shared language use with a larger group based on socio-cultural factors.
Professor Yoshida energetically conducted the lecture in English, kindly answered our questions and joined us for the luncheon that followed. The lecture gave food for thought to those who are involved in English education as well as to a homemaker like myself who struggles communicating with a toddler every day.

2000年
11月22日(水)
Br. Michael Milward(上智大学外国語学部英語学科教授)
Royal Divorce Today

英国では過去に、国王であるよりもまず"一人の人間"でありたいと願って放蕩生活や離婚をしたり、また、未亡人との結婚を 選び王位を捨てた国王がいました。最近のチャールズ皇太子と故ダイアナ元妃の離婚の背景には、エリザベス女王の意向に従うことが 最も優先されて自己のアイデンティティが持てないチャールズの姿があります。エリート教育を受けてひ弱なチャールズとは反対に、 たくましく育てられているウィリアム王子に次の王位が行く可能性もあると取り沙汰されていますが、その場合には、チャールズが どのような職につくかが問題となります(日本の皇室と違い、イギリスでは職業につかなければなりません)。どうなるかはまだ わかりませんが世論に耳を傾けて改革に積極的に取り組んでいる英王室には明るい未来があるのではないかと思われます。

2000年
10月25日(水)
江畑 謙介氏(軍事問題解説者)
IT革命と21世紀の戦争

現代の社会におけるIT革命は、あらゆる分野に予想以上の変化をもたらしています。そのひとつが、インフォメーション・ ウォーフェアです。つまり、インターネットの利用で個人ですら膨大な情報量を持つことが可能になり、ネットによって簡単に 国境や時差を超えて連携し、あるいは個人で国家の重要なインフラである行政、金融、通信、エネルギー、交通などにテロ攻撃を 仕掛けることも可能になってしまいました。これまでの常識を超えた日常への対応の必要性などをお話しいただきました。
情報依存社会がいかにもろいか、そして正しい情報を選択できる判断力を持つことが、いかに大切であるかなど考えさせられた 興味深いお話でした。

2000年
9月27日(水)
東郷 公徳氏(上智大学外国語学部英語学科助教授)
シェイクスピアの生涯

「シェイクスピアの生涯」と題して、入念に用意された資料をもとに若々しくエネルギッシュに講義は進められました。 それもそのはず、先生はケネディ暗殺の年にお生まれだそうで、その時私達は中高生でしたものね。
ともかく、"Shakespeare"という綴りを覚えた頃から、あっという間に彼の没した年齢になってしまいました。最後に ビデオで「ヘンリー八世」を見て、当時の劇場や楽屋の様子などの雰囲気を垣間見ました。154あるというソネットを鑑賞しながら、 シェイクスピアと言えば、今までは文豪といくイメージを持っていましたが、実に人間的で正直な人とわかり、とても身近に 感じられました。

2000年
7月12日(水)
Prof. Saadollah Ghaussy(上智大学比較文化学部教授)
Fundamentalism and its Characteristics (in Christianism, Islam,and Judaism)

お話の概要は、1)宗教的原理主義の定義、2)原理主義台頭の原因、3)共通する性質、でした。原理主義とは、キリスト教なら聖書、 イスラム教ならコーランなどの教典どおりに行動するということで、特に最近では未開発地域で多くなっているようです。これは、 何かにすがりたいとか、何か心の拠り所が欲しいというケースが多いと思われます。しかし、そのような原理主義は、当然のことながら、 世間一般の常識に反する部分が多く、特に現在では、テロ活動を行なうイスラム原理主義者のケースに見られるような危険思想もあるとのことです。

2000年
6月28日(水)
吉田 美枝氏(翻訳家)
ミレニアムのギリシャ悲劇 ―この秋に上演される「グリークス」の台本翻訳について―

古典でありながら、現代人と何ら変わらない人間の生きざまを、きびきびとした口語を駆使して生き生きと私達の前に出現させて 見せる翻訳の冴え。内容の面白さに加えて、シナリオ技術の一端をもうかがうことができ、あっという間の一時間半でした。 ビデオやプリントで原作の上演形式との相違を確認したのも興味深いことでした。それにしても、日本、英国に限らず、古典に疎い 世代が増えているという指摘には考えさせられました。

2000年
5月24日(水)
岡田 仁孝氏 (上智大学比較文化学部教授)
NGOs and Development

日本に従来ある経団連や、昨年ノーベル国際平和賞を受賞したフランスの国境なき医師団など、NGO(非政府組織)の活躍が クローズアップされる今日この頃ですが、その現象は、多様化した社会的ニーズということでもあるし、また、歴史的には市民社会の 成立以来、社会を構成する一般市民の意思やアイディアによって、ボランティアという形で社会に奉仕する、という経緯があるようです。 人道的活動や人権擁護など、必ずしも企業や政府の役割だけでは行き届かない境界的な分野で、その社会的役割を果たしています。 多様化する社会の価値観やニーズに応じて、これからもNGOの役割は増大しそうです。

2000年
4月26日(水)
笠島 準一氏(上智大学外国語学部英語学科教授、英語学科長、昭和48年英語学科卒)
外国語の習得

外英の卒業生は英語関係の仕事等に関与している比率が高く、また、外国語や外国の文化に対して非常に強い関心を持っています。 そのためか、笠島先生がご用意くださった「刑事コロンボ」のテープ教材には先生の予想以上の反応がありました。この教材は、 先生が学生達に実際に使用されているもので、皆でテープを聞きながら英文の空所を埋めて、どのように日本語のせりふに翻訳されて いるか確かめていきました。いわゆる英文和訳との違いも考えに入れながら活発な意見の交換をしたところ、先生から、学生達より 反応が鋭いと「お褒めの言葉(?)」をいただきました。
また、外国語教授法の変遷にも触れられ、Communicative Language Teaching (CLT)における教育場面でのfluencyとaccuracyの 両立の難しさなど、非常に教務深い内容でした。
最近の英語学科は、女子学生の比率が大変高くなってきました。また、「英語学科」という名称では具体的にどのような勉強(専攻の 内容等)をしているのか受験生には理解されにくいそうです。少子化の流れの中で、多くの大学が抱える悩みは上智でも例外でないと いうことを実感しました。
ほんのひととき学生気分に戻って、コロンボのテープに耳を傾けたセミナーでした。

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